【札幌カフェ】SATO COFFEE(佐藤珈琲)…美しすぎる窓の前で、奇跡のように素敵な時間を

「奇跡の窓」

SATO COFFEEのシンボルである大きな窓のことを、僕はそう呼んでいる。

「常識で考えては起こりえない、不思議な出来事・現象」という辞書の定義とは裏腹に、「奇跡」という言葉自体は我々の日常生活の中でよく使われるが、それはきっと目の前に起きている出来事や現象による大きなインパクトを形容するのに、1番口なじみが良く、そして伝わりやすい言葉だからだと思う。

僕がSATO COFFEEの窓を表現するときにこの言葉を使うのも、まさにこんな理由。

季節、天気、時間、外を行き交う人や車、空に浮かぶ雲の形………そして、僕らが抱えている”感情”。

ガラス窓のその向こう側に表現されるのは、それら全てがごちゃまぜになった”今”に他ならない。

宮の森・円山エリアを牽引する佐藤珈琲は、今や札幌を代表する老舗に

「人は、幸せになるためにカフェに行く」

これは僕が唱えている持論だが、SATO COFFEEの大きな窓の前でコーヒーやスイーツを楽しみ、自分との対話を味わっている瞬間は、この「答え合わせ」をしているような気分になる。

美味しい、居心地が良い、綺麗、楽しい、ワクワクする。

自分の内側から湧き上がってくる一つひとつの感情こそ、”幸せ”に他ならないと僕は思う。

その欠片を拾い集めるのに、ここほどうってつけな場所はない、ということだ。

SATO COFFEEのコーヒーは、美味しい。

もしかしたら見たことがあるかもしれないが、札幌市内のカフェや喫茶店で提供されているコーヒーに、SATO COFFEEの豆を使っているところが本当に多い。

それだけSATO COFFEEの自家焙煎コーヒーにファンが多く、愛されているという証拠だろう。

ブラックなら、僕は華やかさと苦味のバランスが取れた「桜ブレンド」が1番のお気に入り。

どんなシチュエーションでも、何に合わせても良いペアリングができるので、全幅の信頼を置いている。

豊富なアレンジドリンクからは、「カプチーノ」をチョイスしたい。

注文時、砂糖の有無と一緒にシナモンの確認もしてくれる。お願いすれば香り高いカプチーノが運ばれてくる、というわけだ。

こんな言い方をするのはどうかと思うが、スイーツは本当にどれもおいしい。

強いて1番のお気に入りを選ぶとしたら、「くるみとチョコチップのクッキー」だろうか。

素朴ながら香ばしく、何よりコーヒーとの相性が抜群に良い。

「桜ブレンド」のドリップバックとこのクッキーを簡単に包んでもらって、初めて会う人に名刺がわりにプレゼントすると、とても喜ばれる。

(クッキーは3種類ほどあるので、店内での利用時は内容の確認がおすすめ)

……まぁ、そうは言ってもどのスイーツも美味しい。

気分と、一緒に飲むドリンクに合わせて選ぶと良い。

2019年6月のリニューアルに際し、店名に”PLANT”が付け加えられた。

派手に着飾ることのないSATO COFFEEの店内で、ひときわ存在感を発揮しているのが真ん中のテーブルの植物だと思う。

天に向けて大きく両手を広げるようにアレンジされた枝。そして、そこから咲く花たちが、奇跡の窓の外とは違う時間軸の「季節」を表している感じがして、とても味わい深い。

店頭では、多肉植物・観葉植物の販売も行っている。

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僕らが過ごす「毎日」というのは、一瞬一瞬の時間の積み重ねである。それ以上でも、それ以下でもない。

その一瞬、ほんの一瞬を、どう素敵に彩っていくか。この世の大半を占める、自分ではコントロールすることができないことの中に、自分をどう置いて、それをどう楽しむか。

SATO COFFEEの「奇跡の窓」の前で過ごす時間には、そんな貴重な学びがあると思う。

【Shop info】

◇住所：札幌市中央区宮の森1条6丁目5-15 1F

◇最寄り駅：札幌市営地下鉄東西線西28丁目駅

◇駐車場：あり(4台)

◇営業時間：10:00～19:00

◇定休日：不定休