【札幌カフェ】石田珈琲店…札幌を代表する古民家リノベの温もり空間とたくさんの「美味しい」

「札幌で一番有名なカフェはどこか？」

正解のない、漠然としたこの問いに、札幌在住のカフェ好きのあなたならどう答えるだろうか？

多くの人の頭の中に反射的に浮かぶのは、あの”2文字”だろう。

円山という地で歴史を積み重ね、多くの人に愛され、いつでも札幌のカフェシーンの中心的存在で居続けている「森彦」の名が。

正解はなくとも、さしづめこれが”参考回答例”と言ったところだろう。

森彦の創始者にして、現・CEOの市川草介さんの著書を読めば、その思いはさらに強まる。

【書評】カフェという空間がもっと好きになる本―市川草介『カフェがなくなったら…』

ただ今回、僕は敢えて別のお店の名を挙げたい。

それには、ちょっとした根拠もある。

「落ち着く」を体現する古民家リノベ空間、石田珈琲店。偉大なその存在感は、道外にも届く

札幌でのカフェ巡りと並行して、道外でも様々なお店にお邪魔している。

その中でお話をさせてもらい、仲良くなったカフェのマスターやカフェ好きの方に、

「札幌のカフェ、行ったことありますか？」

「札幌で気になっているお店、ありますか？」

こんな質問を投げかけると、決まって返ってくるのが「石田珈琲店」という答え。

1人や2人の話ではない。今年だけでも、ゆうに5人は超えている。

言うなれば「心から”カフェ”という空間が好きな人たちが、限られた札幌滞在の間に訪れたいお店」であるわけだ。

その魅力は、何なのだろうか？

札幌市営地下鉄南北線 北18条駅で下車し、歩くこと数分。

北海道大学のお膝元、古き良き「学生街」の空気と、留まることなく進化を続ける札幌駅の新風が混じり合う”潮目”のようなエリアにある、ひときわレトロな雰囲気をまとった建物。

ここが、多くの人が恋い焦がれる「石田珈琲店」である。

店内に足を踏み入れると、自慢の自家焙煎珈琲豆たちが、ずらりと整列してお出迎えしてくれる。

特徴が記された紙を見ながら、店員さんに相談しながら、好みの味を選ぼう。

さらに歩を進めると、実家に帰ったような、あるいは夏休みに祖父母の家に遊びに行ったような、みんなにとっての「懐かしい」がそこにはある。

作ろうと思って作れるものではない、この雰囲気の中で過ごす時間こそ、多くの人の心を魅了する秘密なのかもしれない。

キッシュ、ティラミス、プリン…黒板メニューからお好きなものを。自家焙煎コーヒーと共に引き立てる「特別な時間」

「本日の」フードメニューは、手書きの黒板で確認する。

この瞬間が、ちょっと楽しみだったり。

洗練されたデザインの紙のメニューも、期待感を高めてくれる。

人気メニューの1つ「キッシュ」をチョイス。この日のアレンジは「とうもろこしとトマトとピーマンのスパイシーミート」。

ふんわり柔らかく、優しい味の卵としっかり味のお肉がベースとなり、その中で北海道の夏を思わせるとうもろこしの甘さと、トマトの酸味が絶妙に弾ける。

舌もお腹も心も満足のランチタイムになることは、間違いないでしょう。

アイスながらしっかり濃厚なココアも、暑い季節にはおすすめ。

別の日に食べた、「土日限定」のティラミスも、これまた絶品。

自家焙煎コーヒー、アレンジドリンクと一緒に。

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写真と文章でカフェの魅力を発信している立場で、こんなことを言うのは間違っているかもしれないが、石田珈琲店の魅力を100%感じ切るには、実際にお店に足を運ぶのが一番だ。

今や、インターネットで何でも見ることが出来る時代。

だからこそ、それ以外の”感じる”という部分が、大事になってきている気がする。

きっと道外のカフェ好きたちも、その本質的な部分をわかった上で、見聞き知った石田珈琲店に魅力を感じ、そして実際に訪れているのだと思う。

そんな素敵なお店が、この札幌という街にある喜び。

幸せだなぁ。

【Shop info】

◇住所：札幌市北区北16条西3-1-18

◇最寄り駅：札幌市営地下鉄南北線 北18条駅

◇駐車場：なし(近隣にコインPあり)

◇営業時間：11:00～19:00

◇定休日：火曜、水曜

◇HP(通販あり)：石田珈琲店丨ISHIDA Coffee

◇Instagram：@ishidacoffeeten