【札幌カフェ】Cafune(カフネ)…この街の伝統を汲み、いつの時代も愛され続けるクラシックな空間
世間の「好み」や「流行り」というものは、常に移ろうもの。
人は今日もまた新たな出会いを求め、情報に溢れた華やかな現代社会にひた、ひたと自らの身を浸していく。
それは、特別なこともない平和な日常を、少し面白く過ごす方法。
流行りのものよりクラシック。
無駄を省きシンプルな暮らし。
僕の尊敬するアーティストは、語るようにそう歌った。
今の「流行り」はいつか廃れて過去のものになり、人の関心は新しい「流行り」に向く。
でもその反対側には、いつの時代も変わらず、普遍的に好かれ続けるものもきっとある。
札幌の名店「北地蔵」で芽吹き、「DxM」で育まれたセンスが、豊平区水車町に「Cafune(カフネ)」という形で花開いた
札幌の中心街にほど近くありながら、古い建物がまだ多く残り、ローカル感・マイナー感も漂う、豊平区水車町(すいしゃちょう)。
豊平川のほとりの小さな町の一角、年季の入ったマンションの1階に、Cafune(カフネ)がオープンしました。
店前には3台分の駐車スペースもあり。
このお店のマスターは、札幌で名店として多くの人に愛された老舗喫茶店「北地蔵」で修行をされ、その後DxMで店長兼焙煎士も務めたという経歴の持ち主。
お店をはじめるにあたり「古く、味のある建物」などのこだわりの条件で物件を探し、この場所に行き着きました。
内装はシンプルで、少しレトロで、そして温かい。
大好きだったDxMを思い出すような、心をゆるめて安らぐことが出来る空間が提供されています。
窓からの眺め。
札幌の”今”を走り抜ける車と、その背後には歴史を感じさせる煉瓦色のアパート。
夏は、開け放たれたドアから吹き込む爽やかな風がとても気持ち良いこの場所が、秋、冬、そして春にどんな表情を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ありません。
こだわりの自家焙煎コーヒーと、長年愛されてきた「北地蔵」直伝のスイーツで素敵なティータイム
Cafuneのコーヒーは、こだわりの自家焙煎。
カウンターの奥に鎮座する焙煎機で焼き上げられています。
ブレンドは浅煎りから深煎りまで、4種類。
ネルドリップ、ペーパードリップ、エスプレッソマシン(アメリカーノ)の3つの淹れ方から選択することが出来ます。
もちろん、マスターにおすすめをおまかせしてもOKです。
看板商品の「地蔵プリン」と「三層の珈琲ゼリー」は、北地蔵で提供されていたメニューを再現したもの。
カスタードの優しい甘さの虜になるプリン。
ミルクをしっかり感じられる、マイルドなカフェラテと一緒に。
ぷるぷる食感のコーヒー・ミルクコーヒー・ミルクの3種のゼリーを一度に味わえるゼリー。
たっぷりかけられた生クリームが、雪山を連想させる素敵な演出です。
両方とも売り切れることもしばしばの人気メニューなので、食べたい方は早い時間での来店をおすすめします。
その他に、「THE 喫茶店」という食事メニューも。
ナポリタンの他に、オムライスがあります。
◇
このCafuneというお店は、10年や20年どころではなく、僕が生まれる前の30~40年前に営業していたとしても、きっとその時の人々の”今”に受け入れられ、愛されただろうと確信します。
そんな素敵な空間が2019年という”今”に存在し、一人のファンとして味わうことが出来るのは、この上ない幸せです。
初めてCafuneに足を踏み入れたときに感じた「懐かしい」「しっくり来る」という感覚。
それはきっと、マスターがこの空間に込めた想いに含まれていた、DxMのエッセンスが感じさせたものだったのかな…と思います。
さらに言えば、僕がかつてDxMで感じていた「心地よさ」にも、源泉となる想いやこだわりというのがあって、それはきっと北地蔵も含めた“札幌のカフェ(喫茶店)の歴史”が、創り上げたものなのでしょう。
これこそ、この街に根付き、過去も今も未来も普遍的に愛され続けるものなのだと考えます。
Cafuneは、その流れを脈々と受け継いでいます。
いつの時代も変わらず愛される空間に、ぜひ訪れてみてください。
お店の最新情報は、公式Instagramで → @cafune.coffee
【Shop info】
◇住所:札幌市豊平区水車町2丁目3-25 メープル・リバービュー 1F
◇最寄り駅:札幌市営地下鉄東豊線 学園前駅
◇駐車場:あり(3台)
◇営業時間:11:30-20:00
◇定休日:月曜、第2・第4火曜
◇Instagram:@cafune.coffee