【神戸コーヒー】塩屋の豆屋さん「余白珈琲」で、温かくて素敵な時間を買ってみた
素敵な出会いというのは、思いがけず突然訪れるもの。
その日もいつものようにInstagramを見ていたら、おすすめのアカウントとしてひょこっと表示されていた、気になるアイコン。
タップしてみる。
これは、船?潮吹きクジラ?
よくよく見たら、おお、コーヒー豆だ(多分)
名前は「余白珈琲」。なんか、オシャレっぽい。
これが、僕と余白珈琲の出会い。
素敵な出会いというのは、案外そんな感じのあっさりなもの。
「ため息を、ほっとひと息に。」みんなで作る、温かい連鎖
余白珈琲の世界観に僕が引き込まれるのに、そう時間はかからなかった。
店名の「余白」とは、思い通りにならない物事のこと。決して塗ることのできない、厄介で面倒な部分のこと。そんな厄介な出来事は、悲しい気持ちや疲弊した空気、ため息を生みます。
でも、そんな「余白」には、思いがけない出逢いや、愉快な偶然が生まれることもあります。
「自分でどうにかできること」と「自分ではどうにもできないこと」
世の中のことは全てこの2つに分類することが出来て、多分後者の方が多い。
大変だけど、でも、だからこそ面白い。
きっと大事なのは、「自分ではどうにもできないこと」にどう向き合うか、なんだと思う。
ため息をついたのなら、コーヒーでも飲んで。どうせどうしようもないのなら、手の届かない範囲とは上手く折り合いをつけながら、手の届く範囲をひとつひとつ。
自分たちのコーヒーが、悩める誰かのもとに届き、ひと息をついたその誰かが、また別の誰かのために何かを果たす。
そんな素敵で、温かな連鎖が生まれますように。
見知らぬ誰かのためにそう願い、その”手段”を作るために、丁寧に、美味しいコーヒーを焼く。
なんて素敵なんだろう。
じんわり、ほっこり、身体の中から沁みてくるようなエッセイも、また良い。
「この人が焼いたコーヒーを飲んでみたい」
いつの間にかそう思うようになっていて、それが購入の決め手だった。
神戸市・塩屋から札幌に届いた「温かな時間」
2種類の「手仕事ドリップバッグ」
「水だしコーヒーのもと(カフェインレス)」
カフェインレスの「手仕事ドリップバッグ」
気になるのをいくつかピックアップ。
カフェインが効きすぎる僕にとって、選択肢にカフェインレスのドリップバッグがあるのはとても嬉しい。
「ため息を、ほっとひと息に。」
正直、個包装の茶袋から漏れてくるコーヒーの良い香りを吸い込むのに必死で、ため息をつく暇もないのだが。
同封されている案内やリーフレットも、余白珈琲らしいもの。
よく読めば「そりゃ、そうだよね」っていうゆるさが、忙しない日々には足りないのかも。
心が洗われる気分になる。
丁寧にドリップして、お気に入りのうつわで。
「ああ、買ってよかった」すっきりとした後味と一緒に、そんな想いがこみ上げてくる。
温かな時間、無事に札幌まで届きましたよ。
◇
いわゆる「神戸」の三宮から、岡山方面にもうちょっと行ったところにある塩屋は、海のまち。
僕は四国へ向かう電車の旅の途中で通過したことしか無いけれど、あのあたりの穏やかな雰囲気は、すぐにでも思い浮かぶくらい大好きだ。
素敵なまちに住む、素敵な人から送ってもらったコーヒー。
飲みながら、明日ももうちょっとだけ肩の力を抜いて過ごしてみよう。
余白珈琲の詳細はこちらから↓
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◇Instagram:@yohaku_coffee