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溝の口 nokutica アベコーヒー

【溝の口カフェ】nokuticaが紡ぐ、溝の口という街で90年間綴られてきた素敵なストーリーの「続き」

先週、山梨県・韮崎の「アメリカヤ」を訪れ、目の当たりにした見事な復活劇に、大きな感銘を受けました。

 

アメリカヤ 韮崎 ボンシイク 山梨カフェ

 

【コラム】北海道民の僕が山梨県・韮崎の「アメリカヤ」リノベ復活から学んだこと

 

「札幌で、同じようなことが出来ないだろうか」

 

日常生活にそんな新たな思考のエッセンスが加わった今週。

またしても何かに導かれたかのように、素晴らしい出会いがありました。

 

築90年、街の”創発の場”がシェアオフィスとして再生した「溝の口・nokutica」

 

駅の改札を出て、目の前に広がる街並みは、北海道民からしたら十分すぎるほどの都会。

だけど、駅から2~3分も歩くともう住宅街で、「ここならなんとか住めるかも…」という若干の淡い期待も抱かせてくれる。

溝の口という街との出会いは、そんな第一印象で始まりました。

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

住宅街の中に突如現れるのが、この建物。

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

90年もの歴史を持つ、この街のシンボルです。

 

古くは街の診療所兼住宅として活躍したこの建物は、時代の変化とともに、時には学習塾として、時には下宿として、若い世代の学びの場、創発の場として役割を担ってきました。
-nokuticaパンフレットより

 

街の中で様々な役割を果たしてきたこの建物ですが、実は今回のリノベーションが行われるまでの約10年間、使われていなかったそうです。

 

まさに1週間前に訪れていた、韮崎のアメリカヤと同じパターンでとても驚きました。

こんな出会いが続けてあるのか、と。

 

tokutica探訪…昔からの面影を残しつつ、シェアオフィスとして見事に再生

 

レセプションの向かいにあるカフェ「二坪喫茶アベコーヒー」(後述)のマスターとの雑談をきっかけに、nokuticaの管理人さんに内部を案内していただきました。

 

nokuticaという施設の持つ機能は、大きく3つ。

 

  • レンタルスペース
  • コワーキングスペース
  • レンタルオフィス

 

溝の口という街は典型的な「ベッドタウン」であり、昼間にほとんど人が居なくなる、という問題点を抱えていたそうです。

しかし、上記のような機能を持った場所をnokuticaが提供することで、地域に住むフリーランスの方がコワーキングスペースに集まったり、シェアオフィスは常に満室だったり…と、新たな人の流れが生まれています。

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

コワーキングスペース

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

2階のレンタルスペース、シェアオフィスフロア

 

新しくするべき部分は綺麗にリノベーションしていますが、建物全体的に見たときには「元あるものを尊重し、活かす」という大原則がしっかりと守られています。

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

…「この電球も当時からのものか!?」と思い、興奮して質問をしたら、これは雰囲気に合うように選んで新しく付けたものだそうです。バッチリ。

 

説明をいただく中で、管理人さんの口から

 

「地域の人と一緒に」

「こういうストーリーを持った場所を作ることで、人が集まる」

 

こんな言葉が多く出てきたのが、非常に印象的でした。

アメリカヤでも感じたことですが、この「ストーリー」こそが、こういった建物リノベーション事業の成功の鍵を握っている、大事な要素なのだと確信を得ました。

 

地域・人と建物を繋ぐ役割として、もはやカフェはマスト「二坪喫茶 アベコーヒー」

 

アメリカヤを訪問するきっかけになったのが、1階のカフェ「ボンシイク」だったように、実は今回の訪問もnokuticaの1階にある「二坪喫茶 アベコーヒー」に行ってみたいがために、実現したものでした。

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

その名の通り2坪ほどの小さなお店ですが、nokuticaのフロントマンとして、存在感を放っています。

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

カラッとした初夏のような日差しが心地よい日だったので、アイスのカフェオレをいただきました。

カップに付けてくれたスリーブは、領収書用のはんこを押して作ったものらしいです。お土産として、飲んだあと外して札幌に持って帰ってきました。笑

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

nokuticaの中にも窓口があります。

ショーケースに並ぶレトロな品々が良い感じです。

 

 

アベコーヒーのマスターに聞いたところ、お客さんの4割は地元の方、3割はシェアオフィスを利用される方、そして残りの3割がInstagramなどを見て、地域外から来てくれる人、とのことでした。

7割ほどをガッチリ地元のリピーターで固めているのは、店舗運営においては非常に理想的ですよね。

 

“カフェがあるからこそ、この場所に足を運んでもらえる”

 

僕の滞在中も、常連のおじいちゃんがいつもの席で、いつものドリンク?を、いつもの本(お店にあるもの)と一緒に楽しんでいる…という光景があり、とても微笑ましかったです。

 

一方、この数字は「カフェがあるからこそ、お客さん全体の3割もの人を外から引っ張ってくることが出来ている」という見方も出来ると思います。

 

溝の口 nokutica アベコーヒー

 

僕もそうなので正直に言いますが、建物内にカフェがなければnokuticaにも、アメリカヤにも足を運ぶことはありませんでした。

 

でも、カフェがあったから訪れて、ストーリーに触れ、大ファンになることが出来た。

そして、こうやって魅力について、よそ者という立場から発信している。

 

この記事を読んでくれた人や、Instagramへの投稿を見てくれた人が一人でもアベコーヒーに足を運び、nokuticaのことを好きになってくれたら。

それはきっと、建物自体が発展していくための、大きな力になるはずです。

 

Instagram:@aditc__ (horiken│A Day in the Cafe)

 

メインとなるのはやはり地元の人の力ですが、それを加速し、より強いものにしていくためには、こういった「外の力」も必要だと思います。

こちらの側面でも”カフェがあるからこそ、この場所に足を運んでもらえる”という話で、こういった建物リノベーション事業には、もはやカフェは必要不可欠な存在だと考えます。

 

 

今回のnokuticaと、先週のアメリカヤ。

地域に昔から存在する建物をリノベーションした素晴らしい事例に立て続けに触れて、僕の中での興味関心はますます深まっていくばかり。

いつか札幌でもこんな場所を創ることが出来るように、引き続き勉強を続けます。

 

【Shop info】

◇住所:神奈川県川崎市高津区下作延1-1-7

◇最寄り駅:東急田園都市線 溝の口駅 or JR南武線 武蔵溝ノ口駅

◇駐車場:なし

◇Instagram

・nokutica:@nokutica

・二坪喫茶 アベコーヒー:@futatsubokissa_abecoffee