【札幌バリスタ図鑑 #3】Coffee ELM Sapporo ～フルーティさが心地よい。コーヒーのポテンシャルを活かす浅煎り～

みなさんにとって、カフェってどんな存在でしょうか？

美味しいコーヒーやスイーツを味わうために行くのももちろん素敵ですが、「ここに来たら、なんだか楽しい」と思える場所があったら、もっと毎日が幸せになるんじゃないかなと思います。

今回は、「フルーティさが心地よい。コーヒーのポテンシャルを活かす浅煎り」が特徴的な、北海道では珍しいノルディックローストを極めている「Coffee ELM Sapporo」をご紹介します。

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miku

口の中にずっと残る苦味とかイガイガする酸っぱさとか苦手なんだよなぁ。
普段飲んでいるコーヒーとは少し違ったコーヒーを飲んだみたいなぁ。
と、いう方に朗報です。普段飲んでいるコーヒーとは一味も二味も違うコーヒー屋さんがあるのです！

産地ごと、農園ごとに異なる繊細な味わいを届ける為に苦みのないライトロースト(浅煎り)で焙煎し、コーヒー本来の魅力を伝え続けているCoffee ELM Sapporoです。

elm

miku

北海道は深煎りの文化が根強いイメージがあるので、深煎りを売りにせず、浅煎りを専門とするのはなかなか攻めているなぁ…という印象を受けます。

ブレンドコーヒーも取り扱っていないんです。
コーヒーの味わいはそれぞれに個性があり、収穫された年や品種、精製方法、産地の特性などにより常に流動的に変化し続けるので、それをお客様と一緒に楽しみたいなと思っています。

elm

▲扱っているコーヒーは全てシングルオリジンのライトロースト。どのコーヒーも個性的な酸味特性が出ています。

miku

今はコーヒー豆が育てられている各国でコーヒーの品評会などが行われていて、質の良いコーヒーがあらゆるカフェで味わえるようになってきていますもんね。
さて、そんな素晴らしいコーヒーを扱うCoffee ELM Sapporoさんにいろいろと質問していきましょう！

質問タイム

◯お店の名前の由来は？

名前をつけるにあたっていくつか抑えておきたい条件みたいなものがあって、
１．短い
２．コーヒーという言葉がなくても「今日〇〇行こ！」という会話が成り立つような言葉を選ぶ。
３．英語表記にしても日本人が容易に読める言葉にする。
４．大文字にしたとき直線だけで構成されている。(OやGは使わない)
５．文字としてのデザイン性が良い。
６．単純に語感がいい。
という条件に当てはまった上で札幌らしい言葉なのでELMを選びました。

elm

miku

今日、私がここに来たのも「エルム行こ！」という感じで来ました！笑
分かりやすい、覚えやすいって重要ですよね。

もう一つ理由がありまして。
音楽の話になるのですが、CoffeeとSapporoにはそれぞれff(フォルテッシモ)とpp(ピアニッシモ)が含まれているじゃないですか。

elm

miku

あ！本当ですね！

一般的に親しまれている範囲のffからppの中で味を表現したい、というような意味も込めてCoffeeとSapporoでELMを挟んだ「Coffee ELM Sapporo」という表記にしました。

elm

miku

おおー！名前の誕生秘話を聞いたら、ELMがもっとしっくりときますね！
愛情がたっぷりと注がれてつけられた名前なんだなぁ。

◯コーヒーとスイーツのペアリングについて

miku

Instagramで拝見したティラミスを食べてみたいのですが、このティラミスとコーヒーを合わせるならどのコーヒーが良いでしょうか。

ホンジュラスのエル・ロブラル農園ですね。

elm

▲ホンジュラスと浅煎りのコーヒーを浸したティラミス。

miku

ホンジュラスのカッピングコメントでオレンジティーとかピーチとかありますね。
明るくて上品な酸味がティラミスと相性が良いということでしょうか？

いえ、脳内で合わせたら美味しそうだったっていうだけです。笑

elm

miku

ええ！？笑

特にインテリでロジカルなペアリングの理由があるとかじゃないです！

elm

miku

お店の名前がすごい凝っているので、このペアリングにもとても重要な何かがあるのかと思いました。笑
今回私が頼んだティラミス、苦くないですね！ティラミスってほろ苦いイメージがあるので驚きです。

コーヒーと合わせた時、ティラミスが美味しく食べられるよう作りました。
スポンジに浅煎りのコーヒーを浸しているので、食べたら口当たりが軽いんですよ。イメージ的には飲むティラミスみたいな感じですね。

elm

miku

シュワっと口の中で溶けるような感じなのでいくらでも食べられますね。

浅煎りのコーヒーを浸しているのですが、食べているうちに舌が慣れてきてしっかりとコーヒー感も味わえる仕様になっています。

elm

▲これぞ、コーヒー屋さんのティラミス。

◯抽出方法について

コーヒーを抽出する時、蒸らしは1分行います。

elm

miku

1分！結構長めに蒸らすんですね。
長く蒸らすと雑味や渋みが出やすいと言われていますが、ELMさんは良いコーヒー豆を扱っているから雑味や渋みは長く蒸らしを行っても出ないと考えて良いのでしょうか。

そうですね。もし、雑味や渋みが出るとしたら私の焙煎ミスです。
それくらい美味しくて品質の良い豆を取り扱っているので。

elm

▲KALITAのウェーブドリッパーを使用。抽出時間はたっぷりと約3分間かけて。

miku

浅煎りのコーヒーの淹れ方難しいなぁと感じていたので、貴重なお話を聞けて嬉しいです！

◯焙煎の技術はどのようにして極めている？？

東京のロースター(コーヒー豆を焙煎する人)達と交流がありまして、浅煎りの焙煎の仕方を意見交換しあっているんですよ。

elm

miku

東京は unlimited coffeeさんやGLITCH COFFEEさん等、挙げたらキリがないほど浅煎りが美味しいコーヒー屋さんが揃っていますよね。

最新の技術と知識を統合した焙煎が常に出来るようにしているんです。

elm

miku

最先端の焙煎ということですね。
北海道では本州ほど浅煎りを飲めるところが少なく、浅煎りを専門として焙煎している方も少ないので素晴らしい取り組みですね。

苦いだけのコーヒーって嫌じゃないですか。
コーヒー本来の魅力を伝えられたらなって思っているんです。

elm

▶間借り営業と今後について

miku

間借りカフェという形をとったのは、どうしてですか？

元々カフェで働いていたんですけれど、独立しまして。
POROKI COFFEEさんにコーヒーを飲みに行ったとき「間借りやらない？」って声をかけていただいて。それでやってみたら楽しくて。笑

elm

▲POROKI COFFEEさんでの間借りの様子

miku

「間借りやらない？」と言われてすぐ「やる！」っていうのすごい行動力ですね。

今では火曜日にPOROKI COFFEEさん。
木曜日と土曜日にWaya Guest House＆Barさんで間借りさせていただいています。

elm

miku

実店舗を持って営業する予定はないのですか？

まだ妄想の段階なのですが、コンテナハウスに焙煎機をいれてやっていきたいなぁと。

elm

miku

東苗穂にあるコフィロードさんみたいな感じですかね？

東苗穂「COFFEY ROAD」

はい。そんな感じです。
まだまだ先になりそうですが・・・。
まずは焙煎機を買い替えないとなぁ・・・。

elm

終わりに

Coffee ELM Sapporoさんは現在実店舗を持たず、間借りカフェやオンラインでのコーヒー豆販売などを行っています。

間借りカフェでは浅煎りのコーヒーと、コーヒーに合うスイーツを提供されているので、苦みのないコーヒーに興味を持たれた方はぜひCoffee ELM Sapporoさんの間借りカフェに足を運んで欲しいです…！

最近のコーヒーのトレンドなども詳しく教えてくださいますよ。

若手バリスタ兼ロースターが作り出す徹底された味わい…Coffee ELM Sapporo

北海道では珍しく浅煎りのシングルオリジンコーヒー専門ショップ。「ブレンドコーヒーは作らない」という、各国のコーヒーの個性を大切にしているオーナーさんが運営しております。

間借りカフェ、オンラインショップの他にも、卸販売やトレーニング、開業時のコーヒーコンサルティング等の幅広い活動を行っています。

【Shop info】

◇間借り場所：

POROKI COFFEE　札幌市北区北34条西4-2-13

Waya Guest House＆Bar　札幌市豊平区豊平2条4丁目1-43

◇最寄り駅：

札幌市営地下鉄南北線 北34条駅(POROKI COFFEE)

札幌市営地下鉄東豊線 学園前駅(Waya Guest House＆Bar)

◇駐車場：なし

◇営業時間：

火曜日→12:00～21:00 POROKI COFFEE

木曜日→12:00～17:00 Waya Guest House & Bar

土曜日→12:00～17:00 Waya Guest House & Bar

◇Instagram：@coffee.elm.sapporo

※間借り場所の情報は令和3年5月時点のものです。変更になる可能性がありますので詳細はInstagramのアカウントをご参照ください。