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【旅カフェ】2018年に訪問した東京のカフェまとめ

話せば長くなるのでそこそこにしておくが、人が”旅”に対して求めるものは、大きく2つに分かれると思う。

 

1つ目は「非日常」で、多くの人はこちらを想像しがちだろう。

日常生活とは非連続的な全く新しい環境に自らを放り込み、その状況を楽しむ。

具体的に言えば、観光名所や雄大な自然風景などの見学、自分の住むエリアではまず食べることの出来ないようなグルメに舌鼓をうつ、などが当てはまる。

 

もう1つは「日常の延長」

未知の土地に足を踏み入れても、あくまで自身の生活における興味関心がベースにあり、その新しい切り口のものやより良いものを求め、触れる旅をする。

少し抽象的なので補足すると、カフェ好きな人が旅先でカフェに行ったり、雑貨屋好きな人がその土地ならではの雑貨屋を巡ったり、日常生活となんらかの繋がりのあるアクティビティがメインになる旅、といったところか。

 

高校生の頃、旅というものに魅せられはじめた僕は「非日常」こそ旅の醍醐味だと思っていたが、旅の経験を重ねるうちに、どうやら自分は後者の「日常の延長」を求める旅の方が心地よい、と感じることに気がついた。

 

 

20代も半ばを過ぎ、すっかりそんな旅のスタイルが定着してきた僕が、今年訪れた東京のカフェを紹介しようと思う。

 

HAGI CAFE(日暮里)

 

JR山手線の日暮里駅を出て、東京らしい坂を登る。

訪れた4月上旬は、春真っ盛り。

「日常の延長」の方を求めているとはいえ、うっすらとした名残り雪が覆う北国からやってきた僕からすれば、この光景は立派な「非日常」なのかもしれない。

 

 

駅から10分弱、アップダウンのある道を歩くと、「最小の文化複合施設」HAGISOが現れる。

 

 

カフェ、アートギャラリー、レンタルスペースを備える他、町なかに点在するゲストハウス”hanare”のレセプションも設けられているなど、その名の通り様々な役割を果たすこの施設。

町の文化の中心地と言っても良いかもしれない。

 

1階にあるカフェがHAGI CAFE。

朝食としてスコーンをいただいた。

 

hagiso hagicafe

 

サクサク食感のスコーンを、ホイップクリームとはちみつでアレンジしながら食べる。

「シンプル」という贅沢。飾らない下町の、粋な味わいが感じられた。

 

【Shop info】

◇住所:東京都台東区谷中3-10-25 HAGISO 1F

◇最寄り駅:JR山手線 日暮里駅

◇営業時間:8:00-10:30、12:00-21:00

◇定休日:基本無休

◇HP:HAGISO CAFE

◇Facebook:HAGISO

 

本とコーヒー tegamisha(調布)

 

うっかりしていて写真が1枚しかないので、これで全てを語ることにする。

 

 

手前に本屋、奥側がカフェスペースになっている店内。

決して規模は大きくないけれど、ここに来れば自然と自分の感性が磨かれていきそうな、そんな気さえしてくる書籍のラインナップで僕らを出迎えてくれる。

奥のカフェスペースは、ウェルカム感はしっかりあって、それでいて適度に放っておいてくれる、優しい空間。

ほぼ満席だったけれど、それを感じさせない雰囲気は、このお店に魅了されたお客さん全員で作っているものなのだと、じんわり感じた。

 

こんなに美味しいマフィンがこの世に存在するのか…と衝撃を受けた「あずきとクリームチーズの抹茶マフィン」の味は、未だに脳裏に焼き付いている。

何かの理由をつけて、また訪れたい。

 

【Shop info】

◇住所:東京都調布市菊野台1-17-5 森屋コーポ 1F

◇最寄り駅:京王線 柴崎駅

◇営業時間:平日12:00-20:00、土日祝8:00-20:00

◇定休日:月曜日

◇HP:本とコーヒーtegamisha

 

パンとエスプレッソと自由形(自由が丘)

 

東京に来て、自分がつくづく田舎者だなぁと思ってしまう瞬間というのは色々あって、その一つに「名前だけは聞いたことがある街になんとなくビビってしまう」というのがある。

別に何があるわけではないのだけれど、自由が丘という街は超おしゃれで、僕らのようなおのぼりさんが気軽に立ち入ってはいけないような街である、という被害妄想にも似たイメージを僕は持っていた。

 

パンとエスプレッソと自由形

 

しかし、実際に訪れた自由が丘は思ったよりフランクで、居心地の良さそうな街であった。

「こうあって欲しい」と思う憧れの姿の裏に、日常を匂わせる抜け感もあったりして。

 

 

東急自由が丘駅から歩いて5分、小洒落たビルの3階に構える「パンとエスプレッソと自由形」は、美味しいパンとコーヒーを楽しむことができるお店。

朝の1時間限定で提供しているモーニングセットから、クロックムッシュをいただいた。

 

 

自慢の味・トースト2枚の間で、風味豊かなソースと具材が存在感を発揮する。

普段だったらオーダーしないチョコレート系のドリンクも、これはこれでアリだなぁと、精一杯都会人ぶってみた。

 

【Shop info】

◇住所:東京都目黒区自由が丘2-9-6 Luz自由が丘3F

◇最寄り駅:東急東横線/大井町線 自由が丘駅

◇営業時間:平日9 :00-19:00

◇定休日:なし

◇HP:パンとエスプレッソと自由形

◇Instagram:パンとエスプレッソと自由形

 

SOROR(大塚)

 

旅先でカフェを探すのは、もはや習慣のようなもの。

良い店を見つけてしまったら行きたくなるのも、立派な習慣だろう。いや、本能か。

 

sororソロル

 

JR山手線・大塚駅からは、徒歩10分ほど。

どちらかと言えば、東京メトロ丸ノ内線の新大塚駅の方が近い。

何らかのメッセージが込められていそうなこだわりの店舗デザインが、これから出会うコーヒーやケーキへの期待を高めてくれる。

 

sororソロル

 

店内の細部に至るまでを、ストーリーの一部として作り込んでいるカフェが、僕は好きだ。

商品の味には影響しないけれど、重要すぎるくらいに重要なことだと思っている。

 

sororソロル

 

なぜなら、内装をそこまで作り込めるお店は、商品にも同じだけの愛を注ぐことが出来るからだ。

少なくとも僕の経験上、そう確信している。

このお店の愛の結晶・ラムレーズンモンブランシフォンは、午後のひとときを贅沢な色に染めてくれる。

 

【Shop info】

◇住所:東京都豊島区東池袋5-46-12 新大塚タウンプラザ 1F

◇最寄り駅:東京メトロ丸ノ内線 新大塚駅

◇営業時間:平日11:00-18:00

◇定休日:日曜日・祝日

◇HP:SOROR

◇Instagram:SOROR

 

来年も旅先で、素敵なカフェに出会えますように。